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2014年(平成26年) 12月4日(木)付紙面より

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朝一小「図書館活用教育」20年迎える

 鶴岡市立朝暘第一小学校(本田淳校長、児童579人)が取り組んでいる「図書館活用教育」が、今年で20年の節目を迎えた。同校が全校児童を対象にした昨年度のアンケート調査では95%が「本が好き」と回答。97%が「図書館を利用し、学習の仕方が理解できる」と答えていることが分かった。全国から教育関係者らが視察に訪れるなど「読書の学校」として注目を集めている。

 本を通して、児童の豊かな想像力や考える力を育てようと1994年に「図書館活用教育」を始めた。昨年度に貸し出した本の平均冊数は、児童1人当たり174冊で、1カ月平均14・5冊。午前8時15分から10分間、朝読書に取り組んでいる他、「なかよし読み聞かせ」として上学年の4、5、6年生が、下学年の1、2、3年生に本を読み聞かせたり、週に1回、読書の時間を設けたりしている。また読書活動ボランティア「本のたから箱」(本年度は46人登録)の読み聞かせも児童たちに好評を得ている。

 こうした取り組みが評価され、2003年に「全国図書館大賞」を受賞。これまで北海道から沖縄まで全国各地の教育関係者や各自治体の議員らが同校を訪れ、図書館を使った教育活動を視察している。
 これまで、あまり本を読まなかった児童が、同校に転校してから「読書が好きになって驚いた」という保護者からの声があったり、卒業するまでの6年間に1000冊以上の本を読んだという児童も数人いたりするという。

 図書館に本を借りに来た渡邊真奈さん(2年)は「今は胃や腸、膵臓(すいぞう)などの臓器がどんな働きをしているのかなど、体の仕組みを覚える本が楽しい。1日1冊は読むようにしている」、井上輝音君(3年)は「名探偵シリーズや超能力系の本が好き。1年生から本を読んでいるけど(読書が)嫌になったりしたことは一度もない」と話していた。

 本田校長は「読書で身に付くのはやはり読解力が一番。全校児童が本に親しんでいるというのが本校の財産になっている。子どもたちの心と生活と学習を豊かにする図書館活用教育をこれからも進めていきたい」と語った。

図書館で本を借りる児童たち
図書館で本を借りる児童たち


2014年(平成26年) 12月4日(木)付紙面より

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庄内オープンセット 入場者初の前年比増

 先月24日で今シーズンの営業を終了した鶴岡市羽黒町川代の「スタジオセディック 庄内オープンセット(ОS)」の入場者数が5万1938人となり、旧庄内映画村ОSの開設以来、初めて前年度を上回った。運営会社では「話題作の誘致に取り組みながら、来シーズンも維持したい」としている。

 同ОSは2009年9月にオープン。初の通期営業となった10年の10万人を最高に、東日本大震災の発生もあって入場者数は年々減少。昨年は4万8968人まで落ち込んでいた。

 冬季の除雪費もかさんだことから、昨年12月に旧運営会社がOSを所有する大手映画製作会社セディックインターナショナル(東京)との委託契約を解除。新会社「M&N CO」(鶴岡市末広町、丸山典由喜社長)が今シーズンから運営している。

 今期は4月26日にオープン。6?9月に展開されたJRなどの大型観光事業「山形デスティネーションキャンペーン」とともに、リニューアルした市立加茂水族館、出羽三山神社の蜂子皇子像の御開扉といった話題の相乗効果で客足が伸びた。また、茨城県の旅行会社によるバスツアーで延べ約6000人が来場。OSで撮影された映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」など話題作が公開された効果もあった。月別では10月の約1万人、8月の約8500人の順に多かった。

 同社によると、来年はドラマ1本と映画3本のオファーが来ているという。また、同市出身の映画監督・冨樫森監督らが講師を務める映画人の育成を目指すシネマスクールも好評で、丸山社長は「風景や撮影の協力体制など映画業界での認知度は高まっており、引き続き話題作の誘致を進め、OSの魅力アップにも努めたい」と話している。

通期営業で初めて前年度の入場者数を上回った「スタジオセディック 庄内オープンセット」=今年4月26日
通期営業で初めて前年度の入場者数を上回った「スタジオセディック 庄内オープンセット」=今年4月26日



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