2014年(平成26年) 1月15日(水)付紙面より
ツイート
酒田市松山地域の生涯学習施設「里仁館」(冨士直志館長)で11日、「冬のおもしろ広場」が開かれ、けん玉や福笑い、こま回しなど昔ながらの遊びや書き初め、餅つきなどを楽しんだ。
地元に伝わる文化を親子一緒に体験することで絆をより強めてもらおうと、同館が就学前の子供と保護者らを対象にした「親子わくわくサタデー」の公開講座として開催している。例年、松山中の生徒や東北公益文科大学生、教員退職者で組織する県教育文化フォーラム飽海支部などが協力。今年も約50人が手伝った。
この日は市内全域と庄内町から親子40組、約120人が参加。お手玉やあや取り、せんべい釣り、おはじきなどの昔遊びに興じた。また、同館のサークル「里仁館スポーツ」のメンバー10人が、その場でついた餅で調理した雑煮を味わった。
最後に、赤鬼と青鬼が登場。参加者の厄よけにと今回初めて企画した。怖くて逃げ回った子供たちは、「いい子にします」「お手伝いします」などと約束。最後は鬼と握手を交わしていた。
2014年(平成26年) 1月15日(水)付紙面より
ツイート
全面改築のため来月にも解体工事が始まる鶴岡市文化会館で13日、「ありがとう文化会館」と題したイベントが開かれ、家族連れなどがこれまでお世話になった感謝を込めて「故郷」などの歌声をホールに響かせ、会館との別れを惜しんだ。
1971年5月のオープンから43年間、地域の文化活動の拠点として活用され、550万人余の入場・利用があった。今回は、歌声を通じて会館に感謝と別れを告げようと、市教育委員会が主催。各種公演や練習などで利用してきた地区の音楽関係者、中・高校生、家族連れなど約300人が参加した。
最初はステージに上がり、市合唱連盟理事長で田川地区吹奏楽連盟会長の柿泰裕さんらの指揮で「夏の思い出」や「大地讃頌」などを歌った。その後、参加者は客席全体をぐるりと囲み、「蛍の光」や「故郷」の歌声をホールいっぱいに響かせた。
途中、明かりを消し、会館にお世話になった思い出を振り返りながら感謝の思いを新たにすると、目頭を赤くする人もいた。
難波信昭教育長はあいさつで「43年間、文化会館をこよなく愛してくれた市民に御礼。新しい会館も皆さんでつくり上げていくことを約束する」と述べた。
元鶴岡土曜会混声合唱団メンバーの佐藤喜作さん(63)は「文化会館には本当にお世話になった。感謝の思いを込めて歌った」、特に娘さんが高校時代に合唱でお世話になったという三浦千秋さん(56)は「自分の成人式やチューリップのコンサートなどいろんなことを思い出し、胸が熱くなった。新会館も、市民みんなが来てくれるようになってほしい」と話した。