2015年(平成27年) 1月22日(木)付紙面より
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鶴岡市堅苔沢の小堅保育園(土岐邦子園長、園児22人)の園児たちが自然との触れ合いから生み出したさまざまなアートを集めた「サカナノモリの子ども達作品展」が、鶴岡アートフォーラムで開かれている。
同園は海や山、川など豊かな自然に囲まれており、園児たちが魚釣りや川遊びなど四季を通して自然に触れている。そうした中で手にした流木や石、貝殻などからイメージしたものを形にする取り組みが行われている。また、保育園と介護予防拠点施設「ハッピーガーデン」が併設されており、利用者のお年寄りから編み物や人形細工などを習うことができる。
今回展示した園児たちの作品は大小合わせて250点余り。新聞紙や発泡スチロール、毛糸に自分の服を組み合わせて製作した「自分人形」をはじめ、釣り上げたものや地元住民からもらった魚を使った魚拓を掛け軸風に仕立てたもの、木とつるで作ったクリスマスツリー、石と貝殻で作った魚などのほか、流木を材料に魚の骨をイメージして作った全長1・5メートルの大作など、園児たちの想像力あふれる作品がそろった。
また、指編みや筒編み、機織りで作ったマフラーや手袋、ポシェットやビーズのネックレスなども飾られた。このほか、ハッピーガーデンの利用者などが作ったタペストリーやわらじ、小物人形など約60点も展示されている。
展示初日は同保育園の年長、年中組の園児8人が会場を見学。土岐園長は「子供たちが自分の目と耳で見聞きし、そこで感じたことを形にしたものばかり。子供の想像力というものにはいつも驚かされる。こうした作品を生かすため今回の展示会を企画した。ぜひ多くの方に見てもらいたい」と話していた。展示は25日まで。入場無料。