2015年(平成27年) 2月5日(木)付紙面より
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三川町の横山小学校(須田まき校長、児童178人)の4年生26人が4日、自分たちで植えたケナフで紙すきを体験し、オリジナルのはがきを作った。
同校では、成長が速く収穫できる繊維も多いことから、木材パルプの代替資源として利用されるケナフの栽培を通して環境学習を実施。4年生が学校敷地内の畑にケナフの苗を植え、その後成長したケナフを刈り取り、洗浄し細かく刻んで乾燥させ、紙すきの材料となる「ケナフ玉」を準備した。
この日はケナフを通した環境学習を指導している地元の佐藤栄市さん(60)が講師で訪れ、紙すきの手順を指導。子供たちは3班に分かれて作業に取り掛かった。ケナフ玉とのりをミキサーに入れてかき混ぜたものを大きなたらいに入れ、はがきサイズの「すけた」で繊維が均等の厚さになるように慎重にすくっていた。その後、新聞で挟んでアイロン掛けして水分を飛ばし、完成させていた。2枚目からは、生花や木の葉で模様を付けるなど工夫し、素朴な風合いのオリジナルのはがきを作り上げた。
今回作ったはがきは、10日に同校で行われる「2分の1成人式」の際に、将来の自分へ宛てた手紙として使うという。