2015年(平成27年) 4月15日(水)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の国指定史跡・松ケ岡開墾場で13日夜から、樹齢94年を誇る桜並木のライトアップが始まった。18?26日まで開催する「松ケ岡桜まつり」の一環で初めて企画したもので、開花が早まり急きょ前倒しした。文化庁の日本遺産登録を目指すなど歴史漂う空間に見事な桜が浮かび上がり、優雅な夜桜スポットとなっている。
同開墾場は明治維新後に旧庄内藩士3000人が刀をくわに持ち替えて開墾した地で、1921(大正10)年に開墾50周年を記念して植樹された約30本のソメイヨシノの桜並木がある。庄内の桜の名所の一つとして知られ、鶴岡公園の桜が開花した後、1週間から10日ほど遅れて開花する。
今年は、住民組織や事業所などで実行委員会(代表・堀周一松ケ岡開墾場理事)をつくり、18?26日の期間で武者行列などの「松ケ岡桜まつり」を企画。夜桜ライトアップはまつり期間中に実施する予定だったが、今年は鶴岡公園と同時に花が開き、早くも見頃を迎えた。
開墾場内の桜並木を照らすように11台の投光器を設置。初日の13日は午後6時から桜がアーチを描く場内の通路や蚕室などの建物をライトアップ。あいにくの小雨模様となったが、見頃を迎えた桜が夜空に浮かび上がり、情感ある風景が広がった。
ライトアップは花が散るまで当面実施する予定で、連日午後6―8時まで。18、19、20日には庄内クラフトフェアin松ケ岡の総集編企画「クラフト3Daysプレミアム」なども行われる。
一方、13日から開墾場一角の「本陣」の一般公開がスタート。有志ボランティアの「留守居役」が常駐する。開館時間は午前10―午後3時。入館料は小学生以上100円。