2015年(平成27年) 9月8日(火)付紙面より
ツイート
女性だけの山伏修行「神子修行」が6日、鶴岡市の羽黒山で始まった。9日まで3泊4日の日程で、参加者たちが心身を清めて自分を見つめ直すため、さまざまな荒行に取り組む。
出羽三山神社の山伏修行は男性のみが許されていたが、出羽三山開山1400年の1993年から女性にも開放している。今年は北海道から福岡県まで21歳から76歳までの61人が参加した。
初日の6日、頭に白い宝冠を巻き、紅花染めの装束に身を包んだ参加者たちが随神門前に集合。午前11時半ごろから神事が行われ、厳かに拝詞などを唱えた後、宮野直生宮司を大先達に山頂を目指して出発した。
山伏のほら貝の音が響き渡る中、参加者たちは急な石段を下り、途中の祓川で人形に息を吹き込んで汚れをはらったほか、参道で社や川に向かって静かに手を合わせて祈りをささげていた。
9日までの間、参加者たちは羽黒山中の「峰中堂」に寝泊まりしながら、身を清めるみそぎや「南蛮いぶし」などの荒行を積む。