2015年(平成27年) 9月11日(金)付紙面より
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鶴岡市の大網小学校(渡部敬校長、児童15人)の児童たちが9日、六十里越街道のトレッキングに挑戦した。1200年の歴史があるとされる古道を踏みしめ、秋に向かって移ろいを増す自然の風景を楽しんだ。
学区内にある六十里越街道のトレッキングを通して、地元の歴史や文化に触れ、古里を思う心を育んでもらおうと毎年実施。大網小は来年統合に伴い廃校が決まっており、今回が最後の開催。
この日は全校児童や教職員のほか、保護者や地元住民など合わせて約40人が参加。湯殿山有料道路入り口付近から六十里越街道に入り、湯殿山神社本宮を参拝して仙人沢へ下る約3キロのコースに挑戦した。あいにくの雨となったが、鮮やかなかっぱを着た列が、落ち葉が厚く積もり、こけむした岩が所々頭をのぞかせる古道を約2時間かけてトレッキング。児童たちは「あ、きのこ」「これ何の花?」「滑って危ないよ」などと話しながら急勾配を進んでいった。
1年生から毎年トレッキングに参加し、今年の参加で六十里越街道を全て踏破したことになるという5年生の門脇和平君(11)は「毎年大変。でも、みんなで登るのも今年で最後だから、ちょっと寂しいし思い出になると思う」と話していた。