2015年(平成27年) 11月1日(日)付紙面より
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全国のネギ産地の関係者が一堂に会する「全国ねぎサミット2015in酒田」が31日、酒田市国体記念体育館を主会場に開幕した。11月1日までの2日間、関連イベントを含め計約100ブースが設けられ、自慢のネギ料理や農林水産物などを販売し、大勢の家族連れなどでにぎわっている。
全国ねぎサミットは2010年、埼玉県深谷市で始まった。産地関係者が情報発信し、消費拡大につなげる狙い。6回目の今年は「平田赤ねぎ」の産地として初回から参加してきた酒田市が招致、県や農協などと実行委員会を組織して開いた。
東北では初開催のため、東日本大震災復興の願いを込め、テーマを「復興の想いを東北へ、産地の想いを全国へ」に設定。これまで参加してこなかった岩手県、宮城県へも参加を呼び掛け、東北全6県をはじめ全国14府県の21市町が参加した。ネギとしては、県外が仙台曲がりねぎ(宮城県)、下仁田ねぎ(群馬県)、深谷ねぎ(埼玉県)、九条ねぎ(京都府)など、庄内では平田赤ねぎ、雪中軟白(鶴岡市)、ねぎらい(庄内5市町)など計13種。
初日の31日は午前10時のオープンとともに大勢の人が来場。試食用の焼きネギなどの甘い香りが漂う中、各地のネギや、ネギを使ったピザ、スープ、煎餅、みそなどを次々に買い求めていた。
JA庄内みどり平田赤ねぎ部会の石川巌部会長(酒田市中野目)は「全国の産地関係者が協力し、こんな大きなイベントを酒田で開くことができ、うれしい。特に被災地からも参加してくれて感激。復興の力になれば幸い」と話した。
11月1日は午前10時―午後3時に開催。関連イベントとして、庄内地方の農林水産関係団体が出品する「やまがた庄内・農山漁食まつり」、全国豊かな海づくり大会プレイベント、山形在来作物研究会の公開フォーラムなども開かれる。