2015年(平成27年) 11月29日(日)付紙面より
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鶴岡市の東栄小学校(尾形圭一郎校長、児童92人)で27日、学習活動でお世話になった地域住民を招いて「地域の先生に感謝する会」が開かれ、子どもたちが感謝の気持ちを伝えた。
同校では、地域住民に教わりながら児童たちが校舎に隣接する「ししっ子農園」で野菜を、地域内の実習田で米を栽培している。感謝する会は地産地消の作物への感謝と、畑の学習でお世話になった地域の先生などに感謝しようと毎年この時期に開催している。
3回目の今回は地域の先生22人が出席した。初めに尾形校長が「たくさんの地域の先生から教えていただけることは素晴らしい。東栄全てが学校、教室といえる。いろんなことを勉強できた感謝の気持ちを込めて会食しましょう」とあいさつ。
会食では農園で収穫されたニンジン、ネギ、ゴボウ、ジャガイモ、児童が手作りしたこんにゃく、豆腐などが入った「ししっ子鍋」と、5年生が田植え、収穫、脱穀したつや姫で作られたおにぎりが振る舞われた。地域の先生たちは子どもたちと同じテーブルを囲み、畑の話などをしながら会食を楽しんでいた。
4年の齋藤渚さん(10)は「大豆の育て方や豆腐作りを教わった。地域の先生との授業はとても楽しい。手作り豆腐もおいしくできた」、1年生の畑作りに協力した秋庭幸一さん(65)=同市東堀越=は「春の植え付けから草むしりなどを手伝った。今年は暑かったが何とか持ちこたえて収穫できて良かった」とそれぞれ話していた。