2015年(平成27年) 12月26日(土)付紙面より
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鶴岡市下川にある龍澤山善寳寺(五十嵐卓三住職)で25日、年末恒例の「すす払い」が行われた。本堂にたまったほこりを払い落とし、初詣客を迎える準備を整えた。
頭に手拭いを巻き、マスクを着けた修行僧ら約10人が午前8時すぎから一斉に作業開始。本堂内のさい銭箱や仏具に新聞紙をかぶせた後、約5メートルのささぼうきを片手に取り掛かった。毎朝の掃除では手をかけていない天井付近にある梁(はり)や照明、天蓋(がい)や幢幡(どうばん)などの装飾に、ササの葉をはわせるようにしてほこりを払った。
2カ月目という新米の修行僧は「すす払いも修行のひとつ。心を込めて、たまったものを払った。参拝に来る方が、すがすがしい気持ちになってもらえれば」と話していた。
同寺では、夏とこの時期の毎年2回、すす払いを行う。初詣客は例年並みの5万人を見込んでいる。