2015年(平成27年) 6月26日(金)付紙面より
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高度情報通信ネットワークを悪用したサイバー犯罪被害が増加したことを受け、インターネットなどに習熟した若者の力を犯罪防止に役立てようと、県警察本部は24日、酒田市の東北公益文科大の学生8人を「サイバーパトローラー」に委嘱した。
「パトローラー」は、日常のネットワーク利用の際に違法・有害情報を発見した場合、警察に通報する学生ボランティアで、県警生活安全部が2013年度からスタートさせた。同部によると、公益大は初年度から協力しているという。本年度は公益大の8人の他、県内他大学の学生14人の計22人を委嘱。任期は来年3月末まで。
委嘱状交付式は公益大で行われ、県警生活環境課の沼澤正樹課長が訪問。パトローラー一人一人に原田伸也生活安全部長名の委嘱状を手渡した沼澤課長は「ネット上での誹謗(ひぼう)・中傷、犯罪に対して機敏に対処してもらい、情報提供を頂きたい。皆さんの活躍に期待する」と激励した。
委嘱を受けた村上正樹さん(4年)は「情報関連のゼミに所属していることから参加することにした。委嘱を受け、使命感が出てきた。安全なネット環境の担い手として努力していきたい」と意気込みを語った。
2015年(平成27年) 6月26日(金)付紙面より
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赤川漁業協同組合(黒井晃組合長)は24日、県の魚サクラマスの稚魚1万匹を鶴岡市大宝寺の三川橋たもとの赤川左岸で近くの市立朝暘第五小学校の3年生と共に放流した。
同漁協が県の委託を受けてふ化、放流している一環で、今回は来秋に庄内を会場に開かれる「全国豊かな海づくり大会?やまがた?」の盛り上げを図ろうと、県と市も協力した。
この日は3年生64人が参加。体長5、6センチのサクラマスの稚魚をバケツに一人一人分けてもらい、河原沿いに一列に並んで「行ってらっしゃい」の掛け声で放流。子どもたちは「戻ってきちゃ駄目」「みんなと一緒に行くんだよ」などと言いながら、川の流れに乗って泳ぐ魚影を見送った。
大川心さん(8)は「来年も川で元気に生きて、大きくなって戻ってきてねと思いながら放した」、佐藤麻彩良(まさら)さん(8)は「小さな魚だったのでちゃんと生きていけるかちょっと心配。安全にすくすく育ってほしい」とそれぞれ話した。