2015年(平成27年) 8月1日(土)付紙面より
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女優の室井滋さんと絵本作家の長谷川義史さんらによる「しげちゃん一座」の絵本トーク&ライブが30日、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれ、市内の親子連れが絵本の読み聞かせやゲームなどで楽しいひとときを過ごした。
食肉・外食の平田牧場(本社・酒田市、新田嘉七社長)が地域貢献事業として2012年度から始め、今回が4回目。創業(1964年12月)50周年記念イベントとして、地元の幼児・小学生約300人と保護者、合わせて約600人を無料招待した。
一座は室井さん、長谷川さんのほか、サックスの岡淳さん、ピアノの大友剛さんの4人組。室井さんらが同市の日吉歯科診療所に取材した「きらきらは・は・歯」を皮切りに、最新作「チンチンボンボさん」(チンチンボンボは室井さんの故郷・富山弁で肩車のこと)、室井さんの男の子のような名前にまつわるエピソードを物語にした「しげちゃん」など絵本6冊の読み聞かせ、クイズ、歌などのステージを繰り広げた。
このうち「きらきら…」は虫歯になる原因や唾液の殺菌力、虫歯にならないための生活習慣などを、分かりやすく解説していくもの。室井さんと長谷川さんの息の合った読み聞かせに、リズミカルな演奏と歌、長谷川さんのお絵描きなどを交えたステージに、子供たちは引き込まれるように見入っていた。
2015年(平成27年) 8月1日(土)付紙面より
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国土交通省東北地方整備局新庄河川事務所が鶴岡市荒沢で工事を進めている笹根トンネルの貫通式が30日、現地で行われた。赤川流域の砂防堰堤工事に伴い国と道路を管理する県が合併施工で県道鶴岡村上線の改良工事として新設しているもので、県道への付け替え工事などを行い、開通は2016年度中を予定している。
笹根トンネルは大鳥地区に通じる現笹根隧(ずい)道(どう)の南側に新設。延長665メートル、幅員7メートルの2車線。同事務所が赤川上流部で行っている砂防堰堤工事を進める上で、朝日地域の国道112号と大鳥地区を結ぶ同県道の一部で幅員が狭く隧道の高さも低いことなどから、同事務所と県庄内総合支庁が1997年に協定を結び、建設費をそれぞれ負担する合併施工で改良工事を進めてきた。
事業全体の工区は大鳥と荒沢の2工区の計約3キロ。既にトンネル2本と橋脚4本の改良を終え、笹根トンネルが最終段階。同事務所によると、全体の事業費は約72億円、うち昨年4月に着工した笹根トンネル建設事業費は約16億円。
この日はトンネル下流側の貫通点付近で貫通式が行われ、国、県をはじめ施工業者、地元地区住民ら約70人が出席。貫通点に塩と酒をまいて清める儀式などを行った後、新庄河川事務所の田村圭司所長が「各地で土砂災害が頻発する中、砂防堰堤工事は一日も早い完成が望まれる。今後も無事故で開通を迎え、地域の安心安全に寄与していきたい」とあいさつ。
来賓祝辞で齋藤稔県庄内総合支庁長は「地区住民の通勤・通学の生活を支える社会資本として、一日も早い完成を」、榎本政規鶴岡市長は「大鳥地区の観光の面からも地域活性化の起爆剤になるものと期待している」とそれぞれ述べた。その後、鏡開きで貫通を祝い、今後の工事の安全を願った。