2016年(平成28年) 2月19日(金)付紙面より
ツイート
県庄内総合支庁が高校生を対象として実施している「アルコール健康教育」が17日、鶴岡市の鶴岡工業高校(菅原和明校長、生徒630人)で行われ、3年生208人を対象に未成年飲酒の防止と成人後の適量飲酒を呼び掛けた。
「アルコール健康教育」は庄内保健所が行っている精神保健福祉相談でアルコール関連の相談件数が増加傾向にあることから、今後のアルコール対策を検討するため、2014年6―12月に10代から70代までの男女847人を対象に飲酒に関するアンケート調査を行った。その結果を受け、未成年飲酒の防止に向けた対策として県が同校を含めて庄内地域の3校で実施。
この日は同支庁の渡會洋子さんをはじめ3人の保健師が講師となり、アンケートの結果を基に「約8割の人が未成年飲酒を経験しており、高校卒業から20歳前が最も多く、経験のない人に比べて習慣的に飲酒する人が多い」と話した。
続いて、代表生徒13人がアルコールの代謝の体質が分かるパッチテストに挑戦。「お酒が飲める体質には個人差がある。飲めない体質の人は無理に飲まない、飲める体質の人は無理に勧めないで」と呼び掛け、お酒の適量や未成年飲酒が脳に与える影響などを説明した。