2016年(平成28年) 3月22日(火)付紙面より
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今春あさひ小と統合する鶴岡市大網小学校(渡部敬校長、児童15人)で19日、閉校式が行われ、児童らが137年の歴史ある学びやへの感謝を述べた。
大網小は1879(明治12)年、大洞寺開進学校として創設。その後、田麦俣と七五三掛(しめかけ)に支校を設けた。小学校令の交付により86(同19)年、開進学校と両支校は廃止され、大網尋常小学校と田麦俣に簡易小学校を新設。さらに6年後、小学校令の改正により大網尋常小と田麦俣簡易小は統合。現在の位置に移転した。これまで2700人余りの卒業生を送り出してきた。
閉校式には児童、教職員、保護者、地域住民など約160人が出席。田中芳昭市教育委員長が閉校宣言し、榎本政規市長が「大網小の歴史と伝統は皆さんの心の中に生き続け、本市の歴史に残る。あさひ小で多くの仲間と勉強し大きく豊かに成長して」と式辞。
渡部校長は「新しい環境でも大網小で学んだ友達との絆を大切にして」とあいさつ。児童を代表して門脇千衿さん(6年)が「私たちの体には大網小の学びが根付いている。これまでの卒業生の思いとともにこれからも歩んでいく」と学びやへの感謝と別れを述べた。
閉校式後は全校表現「愛?心のふるさと大網小学校?」が行われ、児童たちが合唱や合奏、踊りを披露した。最後に児童一人一人が小学校の思い出と学びやへの感謝を発表した。
同日午前には卒業式が行われた。