2016年(平成28年) 4月1日(金)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(吉村昇学長)の学生有志8人が、自ら取材・編集した“裏”の大学パンフレット「掘出者Vol・1」を発行した。「公益大生のリアル」をサブタイトルに、バイクで日本一周の旅をしたり、起業を目指しているなど、さまざまな活動を繰り広げた学生を幅広く紹介。今後、新入学生や各高校に配布するほか、さかた街なかキャンパス、交流ひろば、JR酒田駅といった公共施設に置き、自由に見てもらう方針。
学生募集用の大学案内パンフレットには掲載されないものの、さまざまな場面で活躍した、している学生に焦点を当てようと、2015年度に3、4年だった学生有志8人が「編集委員会」を組織。庄内開発協議会「公益のふるさとづくり活動補助金」の助成を受け、公益大地域共創センターの協力で企画した。
企画、取材・編集、写真撮影などの作業は全て編集委員会が担当。今号で取り上げた学生は、ホンダのバイク「スーパーカブ」で日本一周の旅をした浅井佑介さん、岩手出身で今春から酒田で新社会人生活を送る佐藤百恵さん、広く市民を巻き込んだ「鍋の会」を主宰した門脇昴祐さん、観光ボランティア「酒田おもてなし隊」、ダンスサークル「FRANCHISE」など。「君でも大丈夫だよ」(門脇さん)、「遊べるよ、酒田は」(佐藤さん)など、今春大学を巣立った先輩が後輩たちにメッセージを送っている。
今回の編集に携わった高橋春(なごみ)さん(新4年)は「学外の人、新入学生に見てもらいたい。このパンフレットを通し、『自分でも何かできるのでは』という希望を見いだしてもらえたら」と話している。
「掘出者」は縦42センチ、横59センチで八つ折りにしてA5判。5000部印刷し、無料で配布。高橋さんによると、3月19日に行われた公益大卒業式で卒業生に配布したところ、好評を得たという。「Vol・2の発行は今後の反響次第」(高橋さん)と。問い合わせは公益大地域共創センター=電0234(41)1115=へ。