2016年(平成28年) 4月5日(火)付紙面より
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酒田市民の憩いの場として親しまれている同市日吉町一丁目の山王森の梅が見頃を迎え、行楽客らでにぎわっている。
山王森には、寒い時期に花をつける「寒紅梅」や真っ赤な花が特徴の「鹿児島紅」など20種約300本の梅がある。周辺の環境保全に取り組み続け今年、創立40周年の節目を迎えた同市の「山王の森の緑を育てる会」(藤井信会長)によると、今季は花をつける時期が早く、「一斉に咲きだし、満開になった感じ」(藤井会長)という。
山王森一帯では週末、恒例の「梅まつり」を開催(次回は今月9、10日)。行楽客らは梅をバックに記念写真を撮ったり、香りに誘われてゆっくりと散策路を歩くなど花を楽しんでいた。会場では山王森で実った青梅を使用した梅酢や梅ジュースの振る舞い、玉こんにゃくの販売、会員による山王森案内も行われる。今月29日には恒例のお茶会(育てる会、酒田観光物産協会共催、入場無料)も開かれる。
藤井会長は「せつだ梅などこれから咲く種類もある。桜(ソメイヨシノ)に比べて長く楽しめるのが梅の魅力」と話していた。