2016年(平成28年) 4月29日(金)付紙面より
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子育て中の女性らの就労を支援しようと、酒田市中町一丁目の酒田公共職業安定所庁外施設「ハローワークプラザさかた」内に28日、「マザーズコーナー」がオープンした。子供連れでも相談に来やすいようにキッズコーナーなどを設けるとともに、専任スタッフが就職まで一貫して担当する相談体制、子育て情報の提供などを通じ、女性の就労を支援していく。
マザーズコーナーは、山形労働局(相浦亮司局長)が2014年9月、県と連携して山形公共職業安定所内に開設したのを皮切りに、県内各職安に開設している。酒田は山形、鶴岡、米沢の各職安に次ぎ、4カ所目。
求人相談の窓口となっているプラザの一角に、キッズルーム(約15平方メートル)、授乳室(約3平方メートル)を設けた。さらに専任スタッフとして職業支援ナビゲーター、職業相談員を各1人配置し、求人検索端末5台のうち2台、相談コーナー2席をそれぞれ「マザーズ優先」とした。
主な支援メニューは1同じ担当スタッフが就職まで一貫して相談(予約も可)2子育て中の求職者に理解のある企業の求人情報を提供3子育て中の求職者のニーズに応じた求人検索メニューの設定4保育所など地域の子育て支援情報の提供―など。
このうち2は、厚生労働大臣が認定している「子育てサポート企業」(くるみんマーク認定企業)、県知事が認定している「いきいき子育て応援企業」の2種の情報を提供する。酒田職安管内では28日現在、計25件。3では、そうした「子育て支援企業」や「残業なし」など独自の項目でも検索できる。4ではプラザ内に専用の情報提供棚を設けたほか、スタッフが利用者の求めに応じ各市町などに照会する。就職活動の方法など基本的なこともきめ細かくアドバイスする。
この日、プラザで管内の酒田市、庄内町、遊佐町の関係者らを交えて行われた開所式では、相浦局長が「一億総活躍社会の推進や地元の人手不足解消のためにも、女性の就労拡大は欠かせない。一人でも多く就労できるよう、できる限りのことをする」とあいさつ。酒田職安の池田忠義所長、酒田市の矢口明子副市長とともにテップカットし、オープンを祝った。
開設は平日の午前9時半―午後6時。問い合わせは同プラザ=電0234(24)6611=へ。