2016年(平成28年) 5月12日(木)付紙面より
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鶴岡市泉町の風間家旧別邸「無量光苑 釈迦堂」(国登録有形文化財)のツツジが見頃となり、真っ白な花が訪れた人たちの目を楽しませている。
釈迦堂庭園は100年ほど前、風間家7代目当主の幸右衛門が造園した。約800坪もの広大な庭は自然風景の描写を巧みに取り入れ、ツツジや松、桜、ツバキ、モミジなどが植えられ、季節によって異なる趣を味わうことができる。
釈迦堂を管理する公益財団法人克念社(御橋廣眞理事長)によると、ツツジは20株余りが植えられ、今年は例年に比べて1週間ほど早く今月3日ごろから咲き始めたという。
10日は薄桃色の早咲きが満開で、白色のツツジは五分咲き。木々の緑と白色のツツジが美しいコントラストを描き、訪れた人たちを楽しませていた。
東京都から夫婦で訪れた吉田雅治さん(60)は「冬の雪を乗り越えた力強さがある。庄内は人や食べ物にも温かみを感じたが、この庭からも豊かさと思いやりが感じられる」と話していた。
ツツジ鑑賞のみの入館料は大人200円、小中学生100円、13日は臨時休館となる。