2016年(平成28年) 5月12日(木)付紙面より
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酒田市の黒森小学校(岩本諒子校長、児童44人)の4―6年生22人が10日、同市黒森の赤川右岸で「県の魚・サクラマス」の幼魚約3000匹を放流した。
2001年から毎年、赤川漁業協同組合(黒井晃組合長)と市の協力で続けている。今回は昨年に続き、今年9月10、11日に庄内で開かれる全国豊かな海づくり大会の記念行事「リレー放流」の一環として実施。遊佐町吉出の県水産振興協会内水面水産センターで14年秋にふ化し、体長15―20センチ、重さ30グラムほどに成長した幼魚を放流した。
この日は放流に先立ち、県庄内総合支庁全国豊かな海づくり大会推進課の大井重和啓発推進員が講話。「サクラマスは海に下るグループと、川に残ってヤマメになるグループに分かれる。海に下るとオホーツク海まで行き、餌をたくさん食べて大きくなり、1年後に生まれた川に戻ってくる。ヤマメの雌の卵は200―300粒だが、海で成長した雌は3000―4000粒になる」など生態を説明した。
その後、子供たちはバケツに幼魚を入れてもらい、丁寧に川に放流した。4年生の佐藤太誠君(9)は「放流は初めて。とても元気に泳いでいった。大きくなって戻ってきてほしいと願いを込めた」と話した。