2016年(平成28年) 5月27日(金)付紙面より
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庄内たがわ農業協同組合(黒井徳夫組合長)の献饌田(けんせんでん)御田植祭が26日、鶴岡市羽黒町玉川の大鳥居そばの献饌田で行われた。出羽三山神社の巫女(みこ)たちが五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、献上米の田植えを行った。
稲作と信仰の結び付きを踏まえて自然の恵みと神の恩恵に感謝し、同神社に納める献上米の栽培を通して五穀豊穣を祈念しようと2007年から毎年行っている。
10年目を迎えた今年は小雨が降るあいにくの天候となったが、同農協職員や生産者、神社関係者、羽黒一小1、2年生など合わせて約70人が参列。神事では、豊作を祈願し出羽三山神社の巫女たちが「御田植舞」を奉納。黒井組合長ら10人が玉串をささげた。
続いて巫女や山伏らが約17アールの献饌田につや姫の苗を手植えした。小雨に打たれ、ぬかるみに足を取られながらも巫女たちは今年の豊作を祈りながら苗を一つ一つ丁寧に植えていた。
田植えを終えた巫女の青木聖奈さん(18)は「秋においしい米がたくさんできるように一つ一つ思いを込めて植えた」と笑顔で話していた。その後、同神社合祭殿で10周年の記念祭祀(さいし)として祈祷(きとう)が行われた。