2016年(平成28年) 7月3日(日)付紙面より
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生け花の草月流創流90周年を記念する草月会山形県支部いけばな展酒田・鶴岡地区「花は、私になる。」が2、3の2日間、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれている。
節目の年に合わせて同会県支部(布川珀翠支部長)が主催。今回は酒田・鶴岡地区の会員168人が大作、中作、小品、レリーフなど157点を出品したほか、創流90周年を記念し、初代家元の故・勅使河原蒼風氏と3代目家元の故・勅使河原宏氏の書も展示された。
会場には「花は、私になる。」をテーマに、アジサイやダリア、ラン、ケムリの木、カラー、かすみ草など色とりどりの花が飾られた。1階にはガラス器を使ったコーナーやレリーフのコーナー、2階には竹など高さがある花材を使用した大作やレリーフと組み合わせた作品など大小さまざまな作品が展示された。中には草月流の自由さと会員の独創性が光る、ホースやディスクなどを花とともに生けた作品も。訪れた人たちは作品一点一点の前で足を止め、じっくりと眺めていた。
布川支部長は「草月の自由さ、自分を表現する喜び、会員が生き生きと生ける姿に思いをはせて作品を鑑賞してもらえれば」と話していた。
3日の展示は午後5時半まで。