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2016年(平成28年) 7月17日(日)付紙面より

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梵天の花奪い合う

 鶴岡市の出羽三山神社(宮野直生宮司)の例大祭「花祭り」が15日、同市羽黒町の羽黒山頂で行われた。青空の下、大勢の参拝客が稲の花に見立てた花梵天の花を奪い合う、激しい祭りを繰り広げた。

 花祭りは明治の神仏分離以前は、4月8日から7月14日まで96日間の夏峰修行の盛儀として行われていた。現在は松例祭(12月31日―1月1日)、八朔祭(8月31日―9月1日)とともに、同神社の三大祭りの一つとされている。

 万灯と呼ばれる造花は「稲の花」とされ、持ち帰って門戸に飾ると五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などに御利益があるとされる。

 この日は朝方の曇り空も次第に青空となる中、県内外から訪れた大勢の参拝客が山頂の境内を埋めた。午後0時半すぎ、神の依(よ)り代となったみこしなどとともに出羽三山を表した3本の花梵天が登場。地元の若衆が花梵天を引き、「こっちに振って」「まだまだー」などと駆け引きしながら、鏡池の周りを2周。2周目になると熱気も増し、傾いた瞬間に参拝客がわれ先にと手を伸ばし、支柱が折れる場面もあった。

 岩手県奥州市から観光で初めて訪れたという小野孝子さん(65)は「あまりの迫力にびっくり。若い方よりも年配の方も激しくて。でもこうした祭りが途絶えずにあることを楽しく拝見した」と話していた。

参拝客と引き手の若衆の駆け引きも激しく、傾いた瞬間に稲の花が奪い取られた
参拝客と引き手の若衆の駆け引きも激しく、傾いた瞬間に稲の花が奪い取られた



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