2016年(平成28年) 8月25日(木)付紙面より
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酒田市の酒田調理師専門学校(齋藤正典校長)で24日、「ラーメン」の特別調理実習が行われ、鶴岡市三瀬の旅館で期間限定ラーメンが人気の「琴平荘」の掛神淳社長(51)の指導で、学生たちがラーメン調理の基本を学んだ。
「ソーセージ」「スッポン」「漬物」など、普段の授業では学ぶことのできない料理について学生たちから知識を深めてもらおうと、同校では特別調理実習を随時企画、それぞれの専門家から講義を受けている。麺類に関しては長年、「日本そば」を学んできたが、食物アレルギー問題の高まりを受け、一昨年からは掛神社長の協力で「ラーメン」の授業を行っている。
10月1日からのラーメン店再開を前にこの日、掛神社長は店で提供しているラーメンに使用するベースだれとスープ、麺を持参し訪問。高度調理技術科、調理科の1年生計40人を対象に授業を繰り広げた。
掛神社長は「スープは煮立たせないように」「麺はゆで過ぎない」「たれとスープの分量はきちっと計って」などと精力的に指導、学生たちは手際よく調理し早速、舌鼓を打った。
学生の1人、菅原建人さん(23)=調理科=は「ラーメン調理は初めてで、スープと麺の同時進行が難しかった。西洋料理希望だが、手際の良さはどの料理も共通」と語った。掛神社長は「『段取り八分、仕上げ二分』と言われるが、最後の最後まできちっと調理することが大切」と話していた。