2016年(平成28年) 10月27日(木)付紙面より
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鶴岡市の致道博物館(酒井忠久館長)で開催中の企画展「SAMURAIの美 出羽庄内藩酒井家ゆかりの名品」(30日まで)で入館者1万人を達成し26日、同館で記念セレモニーが行われた。宮城県多賀城市から三姉妹で訪れた「刀剣女子」の瀧口恵さん(22)=会社員=が節目の入館者となり、記念グッズなどがプレゼントされた。最後の週末の29、30の両日は小中学生が無料となる。
国宝の太刀2振りをはじめ酒井家伝来の名品を展示。各地の刀剣を擬人化したオンラインゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」とコラボレーションした企画で話題を集め、人気キャラクター「信濃藤四郎」のモデルとなっている短刀「銘 吉光」(重要文化財、同博物館蔵)も展示されている。
同博物館によると、若い女性を中心に足を運び、初日の1日に894人が訪れたほか、これまで最も多かったのは3連休中日となった9日の965人。東北各県から来館があり、週末は500人以上が訪れているという。同博物館によると、近年の展覧会企画で会期中に1万人を超えたのは久しぶりという。
この日は展覧会場1階で記念セレモニーが行われ、恵さんと、9999人目となった長女の香さん(28)と1万1人目の次女の彩さん(26)の三姉妹がくす玉割り。酒井忠順副館長から恵さんに花束が渡され、3人にクリアファイルやクッキーなどの記念グッズがプレゼントされた。また、コラボ企画を展開している荘内神社からも絵馬が贈られた。
「東京までは行けないけれど、山形なら見に行けるかも」と休日に高速バスで訪れたという3人。恵さんは「初めて来たのにまさか1万人目とはびっくり。初めて刀も見て、思ったより小さくて反りがきれいだと思った」と話していた。
同博物館によると、関連グッズの販売も好調という。