2016年(平成28年) 12月7日(水)付紙面より
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有機栽培について学ぶ出前授業が6日、鶴岡市の藤島小学校(渡部敬校長、児童308人)で行われた。5年2組の児童24人が有機栽培について学び、有機栽培米6種を食べ比べた。
有機栽培を実践している農家などで組織されている鶴岡市有機農業推進協議会(志藤正一会長)と市藤島庁舎産業課エコタウン室が共催。化学肥料や化学合成農薬を使わずに米作りをしている農家が身近にいることを知ってもらい、有機農業について理解を深めてもらおうと2013年から毎年行っている。渡前小、長沼小は10、11月、藤島小では6、8の2日間に分けて実施。
この日は同協議会から2人、エコタウン室から2人の4人が同校を訪問した。初めに同協議会の小野寺裕さんが有機栽培について説明し、「除草や害虫対策など苦労は多いが、環境に優しい農業として頑張っている。環境を守るということはわれわれの命を守るということ」と話した。また、同協議会の小野寺喜作さんは「農薬や添加物が入っていないものを意識的に食べて健康を守ってほしい。そういう人が増えれば有機農業者も増えていく。環境を良くすることにつながる」と呼び掛けた。
授業に続いて児童たちが6班に分かれて調理。つや姫、コシヒカリ、ひとめぼれ、はえぬき、ササニシキ、ミルキークイーンの6種類をガラス鍋で炊いた。米が炊けてくると児童たちは「おいしそう」「いい香り」と歓声を上げ、炊き上がった米を食べ比べした。
成田大翔君(10)は「有機米を作るには知らない工夫がいっぱいあって勉強になった。もっと感謝して食べるようにしたい」と話していた。