2016年(平成28年) 12月11日(日)付紙面より
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鶴岡市の大山保育園(高橋亨園長)の年長児が9日、書道練習に取り組み、慣れない手つきで「かに」の2文字に挑戦した。
同園では、子どもの頃から日本の文化である書道に親しみ、集中する心を養おうと2006年から毎年この時期に年長児が書道に挑戦。地元の大山書道振興会(小林達夫会長)が指導で協力している。
今年も年長児44人が参加し、8日から全4回の日程で開催。2回目となったこの日は、小林会長と同振興会のメンバー2人が保育園分館を訪れ、小林会長がそれぞれの文字の隙間に「卵1個が入るイメージで書いて」と指導。子どもたちは半紙に折り目をつけて、きちんと正座していざ半紙へ。初めての子どもが多く、筆運びに苦戦しながらも伸び伸びと楽しんだ。
最後に書いた1枚は全員が花丸をつけてもらい、家庭への持ち帰り用に。丸山結愛ちゃん(6)は「ぴょんとはねるところが難しかった」と話していた。
最終日となる13日に清書を仕上げる。
2016年(平成28年) 12月11日(日)付紙面より
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ビニールハウスの中は別世界―。甘い香りと華やかさで人気のスプレーストックの出荷が最盛期を迎え、ピンクや白の八重の花弁が華やいで出荷の時を待っている。
庄内町では昭和50年代からストックの栽培を始めた。「庄内ピンク」という品種が仙台や山形の市場で好評を得てブランド化。現在は硬い茎と小さな花がたくさんつくのが特長のスタンダードタイプのストックや枝がスプレー状に広がる種類のスプレーストックが栽培されており、地元はもちろん関東、関西、北海道などに出荷。フラワーアレンジメントだけでなくブライダルや仏花などとして使われている。
同町前田野目の生産者、鈴木一志さん(56)方のハウスでは、出荷時期は例年、10月上旬から5月上旬までだが、今年は夏の高温・高日射量の影響で例年より若干遅い10月中旬から出荷がスタート。白、ピンク、淡い紫、ワインレッドと色とりどりのスプレーストックが咲き誇り、甘い香りを漂わせていた。
JA庄内たがわストック専門部の富樫香積専門部長(60)は「みんな一生懸命手を掛けて育てている。特別な日だけでなく、普段使いしてもらえれば。慌ただしい世の中だが、花をめでる時間と余裕を持って潤いある日々を送ってもらいたい」と話していた。