2016年(平成28年) 1月31日(日)付紙面より
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「八幡・東村児童交流の翼」事業で沖縄県東村の児童らが29日から酒田市八幡地域を訪問。30日午前は同市の一條小学校(菅原慎一郎校長、児童89人)を訪れ、同校児童と交流した。
東村と八幡地域の交流は1992年、旧八幡町が実施した人材育成事業「みちのく八幡塾」の塾生10人が視察のために東村を訪問したのをきっかけにスタート。「―交流の翼」は、児童から気候や風土、文化の違いを学んでもらい、理解を深めてもらおうと95年から毎年、冬に東村の児童が八幡地域を、夏には八幡地域の児童が東村を相互訪問している。
今回、八幡地域を訪れたのは東村立有銘小学校の田中隆史校長を団長に同校と東小、高江小の6年生計15人と引率者8人。30日午前は一條小体育館で歓迎式が行われ、一緒に「S―Jinku」を踊るなどした。
引き続き、一條小の6年生17人と共にグラウンドで雪遊びを体験。きれいに晴れ渡り、雪の結晶が輝きを増す中、バケツに入れて固めた雪を次々と積み重ねていき、小型イグルーなどを作った。東小6年の池原龍眞君(12)は「初めて雪を見た。沖縄にも降ってくれたらいいのになあ」と語り、「八幡の児童と一緒にいるととても楽しい」と話した。
東村の児童たちは同日午後、升田地区の八幡スキー場でスキーを体験。2月1日まで八幡地域に滞在す
る。
2016年(平成28年) 1月31日(日)付紙面より
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国宝に指定されている鶴岡市羽黒町手向の「羽黒山五重塔」で30日、雪下ろしが行われた。出羽三山神社の職員らが最上層の屋根に上り、作業に当たった。
羽黒山五重塔は承平年間(931―938年)に平将門が建立したと伝わるが定かでない。東北地方で最古の塔とされ、1966年に国宝の指定を受けた。高さ約29メートル。
五重塔を管理する出羽三山神社では、雪の重みから国宝を守ろうと、毎年この時期に雪下ろし作業を行っている。
この日は午前9時ごろから職員ら5人が作業を開始。内部の階段を上り、かまくら状の出口から最上部の屋根へ上がった。屋根の積雪は例年並みの約1・7メートル。ヘルメットと命綱を着けた職員は、スノーダンプやスコップで雪の塊を落としていた。午前中いっぱいで作業は終了した。