2016年(平成28年) 1月30日(土)付紙面より
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山形大のオリジナル純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)2016」の新酒試飲会が28日夕、同大農学部で行われた。同大農学部の付属農場で栽培した酒造好適米「出羽燦々(さんさん)」を原料に仕込んだもので、今年は中辛口のうま味のある酒に仕上がった。2月1日から大学生協で販売される。
大学のイメージアップなどを狙いに、2007年から付属農場「やまがたフィールド科学センターエコ農業部門」(鶴岡市高坂)で栽培した酒米を使った酒造りがスタート。11年からは特別栽培に取り組み、醸造は鯉川酒造(庄内町余目)が担当。次第に知名度も上がり、今年は生酒900本、熱処理した火入れ酒1050本(いずれも720ミリリットル)の昨年より350本多い計1950本を限定販売する。
発売を前にしたこの日の試飲会には、農学部の教授陣や農場関係者、大学生協の担当者ら約30人が参加。農学部会館の食堂を会場に、立食形式で新酒を味わった。同酒造の佐藤一良社長は「酒米の品質は素晴らしい」と称賛。今年の新酒については「昨年よりやや甘口で濃い味わい」と話した。
高坂農場で栽培を担当した技術専門員の田中健一さん(37)は「今年初めて栽培を担当したが、自分が作った米なのでいつも以上の味わい。香りが良く、飲みやすい。日本酒離れが進む若い人にも飲んでもらいたい。自分も実家のお土産に買っていく」と話していた。
「燦樹」は山形大の各キャンパス生協や学生生協のホームページからネット販売も行う。売り上げの一部は学生支援基金に寄付される。価格はいずれも1本1750円(税込み)。問い合わせは同学部企画広報室=電0235(28)2911=へ。
2016年(平成28年) 1月30日(土)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第三小学校(栗田英明校長)で28日、雅楽教室が開かれ、6年生が雅楽演奏を聴くなどして日本古来の音楽に触れた。
同校は6年生が授業で「日本の古典音楽」を学んでいる。雅楽教室は、県内の神社関係者でつくる県祭祀楽研究会(代表・武田忠勝県神社庁研修所雅楽講師)を講師に招き、児童たちから伝統の音楽に親しんでもらおうと毎年開催している。
今回は6年生100人が参加。同研究会メンバー15人が同校を訪れ、直垂姿で楽器の音合わせに当たる「平調音取」や、雅楽の中で最も知られる「越殿楽」を児童たちの前で演奏した。児童たちが音楽の授業で練習したリコーダーでの「越殿楽」を披露した後、巫女(みこ)舞の「豊栄の舞」や舞楽「陵王」が厳かに舞われ、児童たちは古式ゆかしい音楽に聴き入っていた。
続いて児童たちが楽太鼓や鉦鼓(しょうこ)、鞨鼓(かっこ)などの打楽器、笙(しょう)や竜笛などの管楽器、弦楽器の琵琶に触れ、実際に音を鳴らしてみるなどした。初めて笙に触れたという今井涼楓さん(12)は「思っていたよりも澄んだ高い音が出た。笛と同じように押さえる穴の違いで音が変わるのが面白かった」と話していた。