2016年(平成28年) 3月29日(火)付紙面より
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今年で39回目となった「酒田市凧(たこ)あげ大会」が27日、同市の最上川河川公園で開かれ、県内外の愛好者や親子連れが春らしい青空の下、凧揚げを楽しんだ。
「酒田凧保存会」(松田正美会長)と市中央公民館が、江戸期から続く酒田凧の伝統継承と世代間交流を狙いに毎年この時期に実施している。今年は青森、秋田、宮城、福島各県と東京都の愛好団体約20団体と地元の親子連れ、合わせて約100人が参加。子供、一般、団体の3部門で凧が揚がる高さや安定性などを競った。
この日は青空が広がり、春本番を思わせる陽気。武者絵などを描いた伝統の凧や、鳥やアニメのキャラクターなどさまざまな形をした凧が川風を受けて空に舞った。子供たちはお父さん、お母さんに凧を持ってもらい、糸巻きを持って疾走。上空の風を捉えて高く揚がると、息を切らせながら満面の笑みで「揚がった、揚がった」と歓声を響かせた。
2016年(平成28年) 3月29日(火)付紙面より
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鶴岡市のあつみ温泉街で27日、雛(ひな)まつりが行われ、身の汚れや災いを紙雛に託し子どもたちの健やかな成長を願う「流し雛」などのイベントが繰り広げられた。
雛まつりは、温泉街のにぎわいを創出しようとあつみ観光協会温泉支部(佐藤容介支部長)が主催する「あつみ温泉・湯のまち人形めぐり」(3月1―31日)の一環で毎年開催している。
主会場のあつみホテル温海荘にはたくさんの家族連れが集まり、折り紙でひな人形を折った。午前11時から行われた神事では、この日の紙雛に加え、人形めぐりの期間中に各旅館を訪れた観光客が折ったひな人形も合わせて約800枚の紙雛を御祈祷(きとう)。地元の小学生6人が巫女(みこ)舞を奉納した。
続いて近くの温海川の川岸に移り、巫女装束の子どもたちや参加者たちが紙雛を載せた舟約40個を川に流した。