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2016年(平成28年) 5月1日(日)付紙面より

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舞台の大きさに「完成楽しみ」 建築進む現場を市民70人見学

 改築工事が進む鶴岡市文化会館の見学会が29日、同市馬場町の建築現場で行われ、市民約70人が参加して中核施設となるホール内部の客席や舞台の構造を見学した。参加者は「舞台の広さに驚いた。この舞台で繰り広げられる、さまざまな公演を早く見てみたい」と、来年8月の施設完成へ期待を膨らませていた。

 旧文化会館の跡地に建設されている新会館は14年10月に着工し地下部分の基礎工事を経て、今年1月から地上部分の本体工事に入っており、工期の折り返し点を迎えた。新会館は建築面積約5760平方メートル、地下1階地上3階建て鉄筋コンクリート・鉄骨造りで延べ床面積約7900平方メートルと、旧会館の約3倍の広さの建物となり、吹き抜けの高層建築となる舞台の「フライタワー」は高さ約30メートルに達する。

 見学会では初めに施工業者の担当者が工事の概要や建物の建築工法などを説明。外壁は厚さ43センチの鉄筋コンクリートで、屋根のない現在は打ち込まれたコンクリートが自立して立っていることや、曲線が多用されている外壁の設計に合わせコンピューターでBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)という3次元のデータを作成し、光学計測を行いながらコンクリート1枚ずつに角度を付けて積み上げ、外壁にうねりを出していることなどを解説した。

 参加者は説明後、建物内に入り、回廊形式の通路を通ってホール内部の建築状況に触れた。コンクリートがむき出しで階段状になっている客席や、吹き抜けになっている舞台の上に一足早く立ち「すごい高さだ」「完成したらどんな建物になるのだろう」などと話しながら記念写真を撮るなどした。

 家族3人で参加した会社員、木村博紀さん(54)は「特徴ある建物がどのようにして建築されているか興味があって参加した。複雑な設計を基に実際に造る現場に触れることができ、勉強になった。それにしても以前の文化会館と比べるとスケールが大きく、完成が楽しみ」と話し、ピアノを習っている次女のひかりさん(10)は「新しい文化会館の大きなステージで、ピアノを演奏してみたい」と夢を語った。

 新文化会館は、今秋には屋根の建設に入り、年内には外観がほぼ出来上がるという。市民から理解を深めてもらう見学会は昨年10月に続いて実施され、次回は今秋に予定している。

改築工事中の新文化会館のホール内に入り、説明を受けながら客席などの建築状況に触れた参加者たち
改築工事中の新文化会館のホール内に入り、説明を受けながら客席などの建築状況に触れた参加者たち


2016年(平成28年) 5月1日(日)付紙面より

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子供みこし復活 明るい掛け声響き渡る

 鶴岡市田川の八幡神社(鈴木寿和宮司)の例大祭が29日、同神社と周辺地区で行われた。田川地区全域の小学生に参加を呼び掛けたことで数十年ぶりに子供みこしが復活。みこしパレードの間は雨も弱まり、子供たちが担いだみこしを見ようと大勢の住民が集まった。

 田川地区の八幡神社は奈良時代の700年代、現在の大机地区に創建されたと伝えられる。その後、坂野下地区に移り、平安末期の1090年ごろに現在の地へ移築されたという。例大祭は、田川地区の宮野前、中里前、蓮花寺、水沢地区の行司免など各集落の氏子が参加して毎年行われている。

 子供みこしは同神社の氏子が住む地域約1キロを子供たちがくねっていたが、少子化の影響などで廃れてしまった。今回、田川地区全域の小学生や地元の田川保育園などに子供みこしの参加を呼び掛けて復活。「20年ぶりに見た」という集落もあり、中には「30年余りやってなかった」と話す住民もいた。

 この日は午前9時半ごろ、同地区内でみこしパレードが出発。この日は朝からあいにくの雨模様だったが、パレードの間は小雨となった。保育園児から小学6年生まで約60人が3基のみこしを分かれて担ぎ、約1時間かけて八幡神社まで地区内をくねった。「ワッショイ、ワッショイ」と子供たちの明るい声に誘われるように保護者や地区住民が家から外に出て見物していた。

 みこしの担ぎ手として参加した長谷川蒼空(そら)さんは「地元の祭りでみこしを担いだのは初めて。友達と一緒だったのでとても楽しかった」と笑顔を見せていた。

 みこしが神社に到達した後、午前11時から拝殿で祭典が行われ、祝詞奏上や獅子舞、玉串拝礼などの神事のほか、地元の若衆がみこしを担ぎ境内を回って場を清めた。

子供みこしが数十年ぶりに復活。八幡神社の例大祭に花を添えた
子供みこしが数十年ぶりに復活。八幡神社の例大祭に花を添えた

みこしを担いだ若衆が神社境内をくねり、勇壮な姿を見せた
みこしを担いだ若衆が神社境内をくねり、勇壮な姿を見せた



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