2017年(平成29年) 1月26日(木)付紙面より
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鶴岡工業高校(阿部進校長)の「鶴工研究発表会」が24日、同校体育館で行われた。3年生の代表生徒たちが1年間取り組んできた研究の成果を発表した。
今回で9回目を迎えた同発表会は、3年時に行っている課題研究(卒業制作)の活動成果を学校内外に発表し、工業教育の活性化を図るとともに工業高校の取り組みをPRするもの。
発表会は定時制、全日制の全校生徒と職員、保護者や来賓として地元工業系企業関係者ら合わせて約700人が参加。各科や研究クラブなどで取り組んだ45の研究テーマのうち、6テーマについて発表が行われた。
このうち、「コレット旋盤の製作」について発表した機械システム科のグループは、「これまで、約1000キロの大変重いコレット旋盤を使っていた。持ち運び可能な小型旋盤を製作することで小中高生を対象にした出前授業の実施を可能にし、工業高校のPRにつながる」などと目的を説明した上で、設計の苦労や完成した機械の仕様などを説明。研究過程で気付いた問題点や解決法、考察を交えながら発表し、「精度の高い機械を作るためには、寸法精度の高い部品を確保することが大切だと学んだ」などと話し、実際に作動するところを披露した。