2017年(平成29年) 2月1日(水)付紙面より
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仙台圏をターゲットにした教育旅行の誘致に向けたモニターツアーが30、31の1泊2日の日程で庄内一円で行われ、歌舞伎の隈(くま)取り体験や論語の素読など庄内の多彩なメニューをアピールした。
県や市町村でつくる県教育旅行誘致協議会の予算を受けて、誘致活動の一環として庄内観光コンベンション協会が企画。仙台市内の中学校では2年生を対象に野外活動や教育旅行として隣県を訪れる学校が多いことから、学校側への情報提供につなげてもらおうというもの。
旅行会社4社から担当者7人が参加。30日午後に庄内に入り、鶴岡市のいでは文化記念館で山伏修行体験の説明を受けた後、温海地域に移動し山五十川公民館で地元の伝統芸能「山五十川歌舞伎」の隈取り体験。山五十川歌舞伎前座長の三浦和男さん(73)らの指南を受けながら、男性参加者が真っ白なおしろいを顔全面に塗って、黒や赤のメーク用品で隈取り。最後はさらしを顔に当てて写し取る「押し隈」を体験した。
JTBの教育旅行担当者は「教育旅行で一番求められるのは安全安心。受け入れ側の態勢が重要視される」とし、「(教育旅行が行われる)5月の実施時期にどれだけのメニューがそろえられるか。そういった意味で庄内には豊富なメニューがあり、学校側へ情報提供したい」と話した。
一行はその後、加茂水族館を見学。湯野浜温泉に宿泊し、31日は藩校致道館で庄内論語の素読体験、遊佐町のしらい自然館での体験内容の説明、酒田市の山居倉庫などを見学。