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2017年(平成29年) 4月4日(火)付紙面より

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東北初16万総トンまで寄港可能に

 国土交通省酒田港湾事務所が酒田市の酒田港古湊埠頭(ふとう)で進めていた大型客船対応施設が完成し1日、現地で完成式が行われた。大型クルーズ船の寄港も視野に、老朽化した係船柱と防舷材を更新したもので、東北地方で最大のクルーズ船(16万総トン級まで)対応岸壁となった。同省の菊地身智雄港湾局長や吉村美栄子知事らがテープカットで完成を祝った。

 古湊第1埠頭(延長270メートル)と同第2埠頭(同185メートル)で、船をロープでつなぎ留めるための鉄製の係船柱18基(けん引耐力35トン8基、同70トン10基)のうち、14基をけん引耐力150トンに大型化。船体とのクッションになるゴム製の防舷材は、受衝板付きの22基を新設するなどした。昨年10月に着工し、岸壁のコンクリートを幅4メートルほど削り、係船柱を据え、コンクリート打設するなどの工事を行い、3月末に完成した。総事業費は約6億8000万円。

 この日は朝、郵船クルーズのクルーズ船「飛鳥2」(5万142総トン)が本格的な使い初めとして古湊埠頭に接岸。同日午後に行われた完成式には、国土交通省や県、市の関係者ら約50人が出席した。

 菊地港湾局長は主催者あいさつで「既存ストックを活用しつつ、東北地方で初めて16万総トン級の大型クルーズ船の受け入れが可能となる。東北のクルーズ船寄港の拠点施設として最大限活用し、地域の活性化、地方創生につなげてほしい」と述べた。来賓祝辞では加藤鮎子衆院議員や吉村知事、丸山至酒田市長、酒田港の発展に尽力してきた新田嘉一庄内開発協議会最高顧問の4人が「酒田港の新しい時代の幕開け」(吉村知事)、「世界に羽ばたく酒田港に」(丸山市長)など期待と喜びを語った。

 国交省酒田港湾事務所の上原修二所長が工事経過を報告した後、係留中の飛鳥2をバックにテープカット。今年8月に「コスタ・ネオロマンチカ」を寄港させるコスタクルーズ日本支社の糸川雄介社長、来年7月に「ダイヤモンド・プリンセス」を寄港させるカーニバル・ジャパンの堀川悟社長、飛鳥2の小久江尚船長、国交省東北地方整備局の川瀧弘之局長らを交え計11人がテープにはさみを入れ、完成を祝った。

“使い初め”で係留された飛鳥2をバックに、テープカットする関係者たち
“使い初め”で係留された飛鳥2をバックに、テープカットする関係者たち



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