2017年(平成29年) 4月20日(木)付紙面より
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酒田市亀ケ崎五丁目にある亀ケ崎十一面観音堂の春の祭典が18日、境内や地区一帯で行われ、地元児童による奴(やっこ)振り、若衆の勇壮な獅子舞・天狗(てんぐ)舞が繰り広げられた。
地区内の安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、旧鵜渡川原村(現在の酒田市亀ケ崎地区)に室町時代から連綿と受け継がれている祭典。3幕4段に及ぶ勇壮な「亀ケ崎獅子舞」は1975年、市の無形民俗文化財に指定された。
この日は男子児童約20人の奴振りを先頭に、地区住民が晴れ着姿の稚児と連れ立って地区内を練り歩いた後、観音堂周辺を3周。観音堂内で祈祷(きとう)が行われている間、境内の正法会館では、地区の若衆が天狗舞・獅子舞を奉納上演。笛や太鼓の音色に合わせて天狗や獅子が舞を披露すると、詰め掛けた祭り客からは大きな拍手と歓声が送られた。