2017年(平成29年) 11月9日(木)付紙面より
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酒田海上保安部(相澤孝典部長)と酒田地区広域行政組合消防署(碇谷清一署長)による連携放水訓練が8日、酒田市の酒田港東埠頭(ふとう)新町岸壁で行われ、海水を使った消火活動を展開する際の連携の在り方を確認し合った。
この訓練は、震災など大規模災害の発生により、消火栓や貯水タンクなど陸上の消火用設備が損傷したケースを想定し、海保の巡視船艇でくみ上げた海水で消火活動を行う一連の流れの習熟を図るもの。1995年1月の阪神淡路大震災を機に全国各地で同様の訓練が行われており、酒田海保と酒田消防消防署は連絡体制の確立、作業の円滑化を目的に年1回程度、実施している。
この日は消防署、酒田海保から計33人が参加、巡視艇「べにばな」とポンプ車など3台が出動した。海保と消防で異なるホース結合部を確認した後、「べにばな」でくみ上げた海水をタンクに貯水、消防署員がホースを連結してポンプ車から放水するまでの流れを確認した。
碇谷消防署長は「何事も訓練しないと本番でできない。万一の事態に備え、相互の連携を深めながら訓練を重ねていきたい」と話した。