2017年(平成29年) 2月10日(金)付紙面より
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酒田市の琢成小学校(松本克則校長、児童195人)で9日朝、児童登下校時の安全を見守っているボランティア組織「琢成パトロール隊」(隊長・田賀幸二琢成学区コミュニティ振興会長)と交通指導員に対する「感謝する会」が行われた。
交通指導員3人は登校時、通学路の主要交差点にそれぞれ立ち、児童の交通誘導・指導に当たっている。パトロール隊は学区住民で組織、登下校時に児童の安全を見守っている。指導員、隊員の日頃の活動に感謝の気持ちを表そうと同校では毎年、6年児童が企画して年度当初に「顔合わせ会」、この時期に「感謝する会」を開催している。
感謝する会は同校体育館で行われ、交通指導員3人と隊員20人が訪問。同校の佐藤敬徳PTA会長が「親に成り代わって毎日、見守ってもらい、感謝。寒い日が続くが、これからも児童を見守ってください」とあいさつした。児童を代表して6年の鈴木量大君(12)が「いつも見守ってくれてありがとうございます」とお礼。全校児童が歌を披露した後、6年児童がメッセージカードと入浴剤、お茶をプレゼントした。
これを受け、交通指導員とパトロール隊員は「雪が残っている箇所があるので気を付けて」「毎日仲良く登校してください」「交通ルールを守ろう」と呼び掛け。退場時には児童たちとタッチを交わして交流を深めた。
2017年(平成29年) 2月10日(金)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第三小学校(栗田英明校長、児童664人)で8日、「雅楽教室」が開かれた。6年生たちが笙(しょう)や鉦鼓(しょうこ)などの楽器に触れ、平安時代から伝わる日本伝統の音楽に親しんだ。
子どもたちから雅楽の演奏や楽器に親しんでもらおうと、県内一円の神職でつくる県祭祀楽研修会(渡邉市也代表)が毎年この時期に朝三小を訪問。「日本の古典音楽」を学ぶ6年生を対象に開催している。
19年目を迎えた今回は、同研修会メンバー13人と6年生116人が参加。初めに「約1400年前の飛鳥時代に中国(当時の唐)から伝わった」など雅楽の歴史について学んだ。続いて調律を兼ねた「音取(ねとり)」、雅楽の代表的な曲「越殿楽(えてんらく)」などに児童が耳を傾けた。また、児童たちもリコーダーで同曲を演奏し、音色の違いを実感した。
その後、笙や篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)などの管楽器、太鼓や鉦鼓などの打楽器、弦楽器の琵琶など各楽器について、音の出る構造や演奏での役割を学んだ。また、研修会メンバーの演奏に合わせて国家「君が代」を合唱。雅楽に合わせて踊る「豊栄の舞」や「陵王」を見学した。
最後に児童たちが実際に雅楽に触れて音出しに挑戦した。大山聡太君(12)は「竜笛は演奏が難しくて音が出なかったけど、とても興味を引かれた」と話していた。