2017年(平成29年) 9月22日(金)付紙面より
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三川町役場で20日、小学生と町議会議員の議場懇談会が開かれ、同町の小学生たちがより良いまちづくりに向けて意見を発表した。
小学生に議会や議員活動を理解してもらいまちづくりに関心を持つ次世代のリーダー育成を図るとともに、子どもたちの考えを議会活動に生かそうと町議会が主催し、2012年から毎年開催している。
この日は横山、東郷、押切の3小学校から6年生13人が出席し、「各学校で頑張っていること」「三川町をどんな町にしたいか」の2テーマで意見交換した。
まちづくりについて児童たちは「交通手段のないお年寄りのために路面電車を走らせたら」「大きな図書館が欲しい」「公共施設の周辺など菜の花をもっと植えたらどうか」「花の管理をしながら子どもたちを見守ることもできるので不審者対策にもなるのでは」と活発に意見を発表。
これに対し議員らは「町でも高齢者の車の問題や交通弱者へのサービスは課題として捉えている。路面電車の発想はすごい」「菜の花は景観だけでなく作物としてどう生かすかも重要になる」などと答えた。小林茂吉議長は「堂々とした意見交換に感動。議場は町の将来を決める場所。みんなの意見を生かしながら議会活動を行う」と話した。
東郷小の本間夏希運営委員長(12)は「緊張したけど議員さんの考えを聴けたことはためになった。今日の意見を一つでも採用してもらえればうれしい」と話していた。
2017年(平成29年) 9月22日(金)付紙面より
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県立加茂水産高校海洋資源科アクアライフ系の2年生6人が鶴岡市消防本部水難救助隊の協力で21日、学校裏の加茂レインボービーチで水難救助訓練を繰り広げ、生徒が要救助者役を務めるなどし事故防止の知識を深め、職業選択の一助とした。
2007年度から心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の出前授業を生徒が小学校で行うなどの「いのちの授業」を展開する中で、水上の事故対応を知り消防や海事など広く将来の自己形成に向けて考える機会として昨年度から市消防の協力で行っている。
この日は水難救助隊の5人がレインボービーチを訪れ、水上バイクを使って救助者の意識がある場合とない場合の2パターンで訓練を実施。救助は水上バイクの後ろに据え付けたマットに救助者が乗る2人一組で行い、生徒は海中で救助を待つ要救助者と救助者役をそれぞれ体験した。
このうち生徒が要救助者を務めた訓練では、隊員が「分かりますか? そのまま左手を上げていてください」と生徒に呼び掛け、左手首をつかんでマットに引き上げる流れを体験。宮健士朗君(16)は「海の中は不安だった。救助には声掛けが大事だと分かった。いつか役に立てたい」と話した。
訓練は全3回の予定で、来月はスキューバダイビング技術を使った海中での捜索救助活動の実践、最終回は11月に座学で津波到来時の避難行動などを学ぶ。