2018年(平成30年) 2月21日(水)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第三小学校(中野洋校長)で19日、「雅楽教室」が開かれ、6年生が神職による雅楽演奏を聴くなどし、平安時代から伝わる日本の伝統音楽に親しんだ。
子どもたちから雅楽の演奏や楽器に親しんでもらおうと、県内一円の神職でつくる県祭祀楽研修会(渡邉市也代表)の協力で毎年実施。音楽の授業で「日本の古典音楽」を学ぶ6年生の4クラス計110人が参加した。
20年目となる今回は、同研修会のメンバー11人が同校を訪問。雅楽の代表的な曲「越殿楽(えてんらく)」を披露し、6年生もリコーダーで同じ旋律を奏で、独特の音色の違いを実感。楽器が一つずつ紹介され、箏や琵琶、打楽器の楽太鼓や唯一の金属製の鉦鼓(しょうこ)、竹製の笙(しょう)や主旋律を奏でる篳篥(ひちりき)など、名前や役割を説明した。
6年生の女子児童2人が雅楽の演奏に合わせて巫女(みこ)舞「豊栄の舞」を披露したり、雅楽の演奏に合わせて国歌「君が代」を合唱。最後に実際に雅楽器に触れさせてもらい、子どもたちが横笛の竜笛(りゅうてき)を吹いたり、藩校・致道館に伝わる太鼓をたたくなどした。渡部拳君(12)は「心の奥まで届くメロディーで雅楽は大好き。どの楽器もいい音がした」と話していた。