2018年(平成30年) 3月1日(木)付紙面より
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庄内の冬の新たな食材として注目が高まっているトラフグに感謝し来シーズンの豊漁などを願う「フグ供養祭」が27日、鶴岡市立加茂水族館併設のレストラン「沖海月」で開かれ、神事で豊かな海の恵みに感謝しさらなる知名度アップに向けて関係者が決意を新たにした。
日本料理人でつくる日本料理研究会荘内支部鶴岡庖栄会(土田常雄会長)が初めて開催。近年、放流事業によって漁獲量も増えている冬のトラフグをはじめとするフグ類を庄内の新たなブランド魚として広めようと官民でキャンペーンなどを展開する中で、フグを提供する料理人が学びを深め、県内外からの誘客や技術向上、大漁祈願を兼ねて行うことにした。
この日は県庄内総合支庁や料理人、漁業者など約30人が参列。土田会長は「近年、トラフグへの関心が高まっている。地元庄内だけでなく内陸や県外から誘客し、安心安全な料理の提供に向けて勉強を重ね、地域の起爆剤に」とあいさつ。出羽三山神社の山伏らがほら貝を吹きながら登場。神職が地物のトラフグを供えた祭壇の前で祝詞を奏上、関係者が玉串をささげて海の幸に感謝した。
土田会長は「料理人がちゃんとした料理を提供できるように、気持ちを新たに取り組んでいきたい。地元の人にもいっぱい食べてもらいさらなる認知度アップに努めたい」と話していた。
供養祭後はマフグなども使って、てっさ(刺し身)やてっちり(鍋)、空揚げなどのフグ料理を味わった。