2018年(平成30年) 3月3日(土)付紙面より
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「たった一度の人生、自分だけの人生を切り開いて」―。庄内地方の多くの高校で1日、卒業式が行われ、大人の仲間入りも近い卒業生たちが仲間や恩師、家族への感謝を胸に学びやを巣立った。
庄内地方ではこの日、鶴岡南、鶴岡北、鶴岡中央、加茂水産、庄内農業、庄内総合、酒田東、酒田西、酒田光陵、遊佐の県立10校で卒業証書授与式。春の嵐の荒天となる中、各校で式典が行われた。
このうち鶴岡北高では午後1時から体育館で式典が行われ、在校生や保護者らが出席。2015年度に共学となって初の卒業生で、胸にコサージュを着けた卒業生158人が入場し開式。卒業証書授与ではクラスごとに担任が名前を読み上げ、土田真一校長が一人一人に笑顔で授与。式辞では「自分の価値観を持ち、少数派になるのを恐れず自由に貫いて。多様な価値観を持ち、違いを認め合う人へ。人との信頼を大切に自分の未来を切り開いてほしい」とはなむけの言葉を贈った。
来賓祝辞に続き、在校生代表の佐藤歩未さん(2年)が「先輩たちの一つの目標に向かう姿から勇気をもらった。仲間との3年間を忘れず、一歩ずつ前へ」と送辞。卒業生代表の渡邊あみいさんが「振り返ると日々の学校生活が掛け替えのない宝物。北高創立120周年の長い歴史の中で、北高生としての誇りを持ち、夢の実現に向けて旅立ちます」と涙をこらえながら答辞を読み上げた。
最後は「蛍の光」を斉唱し、卒業生を見送った。
高校の卒業式は2日に鶴岡南山添校と鶴岡工業、鶴岡東、酒田南、5日に羽黒と天真学園、10日に和順館で行われる。