2018年(平成30年) 5月8日(火)付紙面より
ツイート
遊佐町吹浦の鳥海山大物忌神社吹浦口之宮例大祭(通称・吹浦祭り)が5日、境内や参道でにぎやかに繰り広げられた。五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、華麗な舞で知られる花笠(がさ)舞が奉納上演され、詰め掛けた大勢の祭り客を魅了した。
鎌倉時代から続くとされる伝統の祭り。深紅の造花で飾った花がさで舞う花笠舞などの吹浦田楽は、県無形民俗文化財に指定されている。
この日は神事が行われた後、地区民や小中高校生らによるみこし渡御が地区内を練り歩き。昨年、6年ぶりに復活した「船神輿(みこし)」は、地区民に交じってインドネシアからの漁業研修・実習生も一緒に担いだ。
行列が同宮に戻ると、獅子舞、巫女(みこ)舞に続き深紅の花がさをかぶった8人の舞い手は2カ所の特設舞台で楽人の太鼓と笛の音に合わせ、手にしたササラを打ち鳴らしながら華麗かつ力強く舞を披露。
舞が終わって花がさが四方に投げ入れられると、見物客は縁起物を競って奪い合い、あっという間になくなっていた。