2018年(平成30年) 6月2日(土)付紙面より
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鶴岡青年会議所(JC、佐藤航理事長)のメンバーが31日、鶴岡市役所を訪れ、皆川治市長と「イクボス」の取り組みについて意見交換した。
イクボスは、仕事と私生活のより良いワーク・ライフ・バランスを推進し、部下やスタッフの人生の応援と企業組織の成長を両立させられる管理職や経営者を指す。鶴岡JCは今年4月、輝く女性発信事業の一環で、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんを招いたイクボスをテーマにした講演会と対談を開催。職場環境に関するアンケート結果などを基に資料を取りまとめた。
この日は佐藤理事長、秋山滋副理事長、未来醸成室の栗田悠平室長と吉宮友可里担当委員長の4人が資料を持参し市役所を訪問。皆川市長と若者・子育て世代応援推進室の担当職員らと意見を交わした。
佐藤理事長は、約170人が聴講し市職員も20人参加した講演会の様子を紹介。共働き世帯と家族の介護を抱える社員の増加、余暇と仕事の両立を優先する価値観へのシフトといった人生のパターンの多様化など、安藤さんが語った内容から「イクボスという精神が必要だとあらためて感じた。企業側のわれわれと市が協力できれば」と呼び掛けた。
皆川市長は、4月から若者子育て応援推進室を設置し、来春からの10年間の市総合計画では「若者子育て世代に選ばれるまち」を核の一つに据えていると説明。「若いリーダーの皆さんと取り組んでいきたい」と応え、「実効性が上がっていくように進捗(しんちょく)状況を確認し合いたい」と語った。
JCメンバーからは「(イクボスという)言葉で伝えていくのが一番伝わりやすい」「動けば変わっていく」「学びの機会を共有していきたい」など意見が出された。