2018年(平成30年) 8月1日(水)付紙面より
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海や川で見つかるごみはどこから来たのか、ごみが環境にどんな影響を与えるのか、未来を担う子どもたちから考えてもらう「YAMAGATA海・川ごみバスターズ」が30日、長井市の最上川上流部でスタートした。8月4日までの日程で、県内各地の小学生が最上川の上流から下流までと河口、酒田市の飛島で散乱ごみや漂着ごみの実態を調査する。
日本財団(東京都)が2015年から全国で展開している事業「海と日本プロジェクト」の一環。県内のNPOや企業、学識者などが山形実行委員会を組織し、イベントを企画した。
各地域で集まった小学生が「YAMAGATA海・川ごみバスターズ」を結成。県の母なる川・最上川の上流部(長井市)、中流部(寒河江市)、下流・河口部(戸沢村、酒田市)と、海へ流れ込んだごみが漂着している県内唯一の離島・飛島を舞台に、川ごみ、海ごみの現状調査や清掃活動を通してごみ問題の根本に迫る。
初日の30日は長井市の最上川上流で活動がスタート。地元長井市と南陽市の小学4―6年生11人が参加した。河川緑地公園で自己紹介や軽い運動で体をほぐした後、最上川と白川の合流地点に移動。実行委員会顧問の佐藤五郎さん(長井市)から救命胴衣の着用や河川での注意事項を受け、ゴムボートに乗り込んで川岸などに漂着するごみの実態調査を開始した。
途中でボートから降りて河川敷のごみ拾いをしたところ、ペットボトルや食品トレーなどのプラスチックごみ、吸い殻、空き缶などが見つかり、あっという間に子どもたちが持つごみ袋は満杯になっていた。
川の水量が非常に少なくなっており、ボートでの川下りでは交代しながらオールでボートを進めながら、2時間ほどで約5キロ下流のゴール地点に到着。昼食後は集めたごみの分別作業やごみの種類の調査、エコ活動として牛乳パックを使ったブーメラン作りなどを行った。
ごみ捨てるのは良くない
松下悠希君(10)=長井小5年 オールでこぐのが大変だったがボートでの川下りは楽しかった。ごみ拾いで男性用の衣類やブルーシートが見つかったことに驚いた。大人がごみを捨てるのは良くないこと。川の環境にも悪い影響があると思う。