2018年(平成30年) 8月18日(土)付紙面より
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鶴岡市温海地域戸沢地区に伝わる「戸沢花胡蝶(はなこちょう)歌舞伎」の公演が16日、地元の戸沢自治公民館で行われた。地元役者の熱演が観客を楽しませた。
起源は定かではないが、隣接する山五十川地区の「山五十川歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)とほぼ同じ約300年の歴史があるとされ、素朴さが持ち味。自治会などでつくる実行委員会(五十嵐一美委員長)が主催。毎年8月16日に披露されており、盆の祖霊を楽しませる「供養歌舞伎」とも呼ばれる。
今年は、赤穂浪士の討ち入り事件でおなじみの「仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園町一力の場」を演目に、配役で地元の若者など15人が出演。笑いを誘う遊郭の場面や、あだ討ちを決意した登場人物を熱演し、地元住民など約80人の観客を引き込んでいた。