2018年(平成30年) 8月25日(土)付紙面より
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鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるマリカ西館について、今後の管理運営の在り方を探る動きが浮上してきた。オープンから30年余り経過し、建物内部の配管などが老朽化して修繕費がかさむなどしてきており、建物解体と跡地利用を含めた将来構想を探ろうとするもの。マリカ西館を区分所有する市や民間で、長期ビジョンを練る検討組織の立ち上げを模索している。
マリカ西館は上空通路で結ばれているマリカ東館、駐車ビルとともに、鶴岡駅前地区市街地再開発事業で、1987(昭和62)年にオープンした。建物は土産品店の清川屋や洋品店のつるや、飲食店の滝水亭、マリカ市民ホールなどがある鉄筋コンクリート造り5階建ての施設と、現在はアパホテルが入る鉄筋コンクリート造り8階建てのビルで構成され、延べ床面積1万755平方メートル。一般的な分譲マンションと同様に地権者や分譲を受けた権利者、市などが区分所有し、所有面積に応じて共益費を負担。管理の事務局を鶴岡市開発公社が担っている。
区分所有者12個人・法人でつくるマリカ西館管理組合の理事会が23日に開かれ、座長を務めた清川屋社長の伊藤秀樹副理事長がマリカ西館の今後の在り方について問題提起した。ビルメンテナンスや光熱水費、修繕費など年間の管理費約5000万円を要している上、空調設備の更新期を迎えて多額な費用が掛かる見通しとなっていることを踏まえ、「鶴岡の顔でもある駅前のまちづくりを再考する時期にきている。城下町の鶴岡らしさを全面に打ち出すため、ホテル部分以外の建物を解体して低層の和風建物に再整備してはどうか」と発言した。
市の担当者は「マリカ東館を含め建物の耐用年数はあと30年はある。(今後も東西両館を活用するため)現在、駐車棟のパークビルの改修を進めている」とした。事務局側は「西館の将来構想策定には、組合員全体の意思統一が必要。ホテル側も含め、各組合員がどう考えるかが大事だ」と説明した。
この日の理事会では、今後の管理運営を含めた長期ビジョンを探る検討組織の設置については、おおむね了承。来月に予定する管理組合の定時総会でも、こうした課題を協議する方向となった。
2018年(平成30年) 8月25日(土)付紙面より
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世界的日本画家・千住博さんの作品を紹介する「高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展」を開催している鶴岡アートフォーラムで23日、展覧会と千住さんが原画を手掛けた荘銀タクト鶴岡(市文化会館)の本緞帳を見学するツアーが行われ、千住さんの迫力ある作品が県内外から訪れた人たちを魅了した。
企画展は今年3月にオープンした鶴岡市文化会館「荘銀タクト鶴岡」との連携事業として開催。千住さんは1958年東京都生まれ、ニューヨーク在住。現在京都造形芸術大教授。
ツアーには鶴岡市内や県内だけでなく、福島や宮城など隣県から86人が参加。参加者は展覧会場で緞帳の原画となった「水神」をはじめ、高野山金剛峯寺に奉納する「断崖図」と「瀧図」、ブラックライトを使用した「龍神1、2」などを鑑賞した後、荘銀タクト鶴岡へ移動し、巨大な本緞帳を見学した。
10日に始まった同展覧会は13日間で来場者3500人を突破。連日たくさんの人が詰め掛けている。会期は26日(日)まで。