2018年(平成30年) 10月13日(土)付紙面より
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いろんな本と出合える場所が身近にたくさん―。鶴岡市で読書を通じたまちづくりに取り組む市民団体「『読書のまち 鶴岡』をすすめる会」(黒羽根洋司代表)が、気軽に本に親しめる市内の施設を紹介した「まちじゅう図書館マップ」を作った。公共施設に加え飲食店など民間を含め計60施設を掲載した。15日(月)からは、掲載した施設を巡るスタンプラリーをスタートし、記念品をプレゼントする。
同会は市民有志で2011年に発会し、読書を広める活動を展開している。どこでも誰もが本と出合える環境づくりの取り組みの一つとして、会の女性メンバー7人が3年がかりで80カ所ほどを訪ね歩き、掲載の了承を得た施設をマップに掲載した。
市立図書館や地区の公民館、コミュニティセンター、児童館など公共施設のほか、図書を置いている喫茶店やレストラン、医院、旅館、私設文庫などを紹介している。各施設の場所を示す略地図、絵本や児童書、小説、専門書、漫画など閲覧できる図書のジャンル、開設時間、連絡先などの情報を掲載した。中には幼児や小学生向けに1500冊もの蔵書を備える私設文庫もある。
スタンプラリーは、マップに6カ所の施設のスタンプを集めると、引換所の施設で同会メンバー手作りの記念品が受け取れるもの。マップは縦30センチ、横80センチの両面刷りで、四つ折りして使用する。「荘内銀行ふるさと創造基金」を活用して3000部発行し、掲載施設などに配置してある。
黒羽根代表は「鶴岡は民間施設でも本を手に取れる場所が多くある。これは文化都市としての鶴岡の特長の一つだと思う。マップに掲載できなかったものの、たくさんの蔵書を備え、地域の人たちに貸し出している施設もあり、発行をきっかけに各施設の横のつながりも持てる機会もつくっていきたい」と話している。
マップに関する問い合わせは同会事務局の五十嵐さん=電0235(23)3803=へ。