2018年(平成30年) 10月19日(金)付紙面より
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2020年度の羽黒山バイパス(約3・2キロ)供用開始を目指し建設が進められている鶴岡市羽黒町手向の主要地方道鶴岡羽黒線「羽黒山橋」(仮称)の橋桁締結式が17日、現地で行われ、全長272メートルの橋がつながった。
祓川をまたぐ羽黒山橋は耐候性鋼材を採用した国内有数の連続曲弦トラス橋。川面からの高さは65メートル。アーチ型の橋脚間が142メートルあり、県管理の橋の中で2番目の長さ。本年度に上部工架設工事を終え、来春から床版工事に入る。橋建設の事業費は約30億円。
鶴岡側橋桁上で行われた締結式には、発注者の県と工事関係者、地元住民ら約90人が参列。出羽三山神社による神事が行われた後、吉村美栄子知事や皆川治鶴岡市長、地元小中高生代表の片倉逸冴(いっさ)君(12)=羽黒小6年、木村駿さん(15)=羽黒中3年、齋藤拓斗さん(18)=羽黒高機械システム科3年、岡部真都さん(17)=鶴岡工業高建築科3年=の4人と工事関係者ら20人がそれぞれ機械で最後のボルトを締め、締結を祝った。発注者を代表し吉村知事は「地域の生活を支えるとともに、月山、羽黒山に続く重要な観光道路として地域活性化へなくてはならない道路。工事の安全と一日も早い完成を願う」とあいさつした。
鶴岡羽黒線の手向地区は、道路幅が狭く急勾配のカーブ続きで、特に冬期間はスリップなどによる渋滞や事故が多発する。そのため1990年度から道路改良事業がスタートし、山岳部南側に迂回(うかい)路となるバイパス建設が進められている。2005年度までに起点側約1・55キロと終点側約200メートルを供用。羽黒山橋を含む残り約1・47キロの建設を進め、20年度の全線供用開始まで30年の工期を見込む。総事業費は約70億円。
2018年(平成30年) 10月19日(金)付紙面より
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就職面談会「ワークチャンス2018」が17日に鶴岡、18日に酒田の2会場で開かれ、鶴岡、酒田の計125社の担当者と求職者が面談した。
山形労働局とハローワーク鶴岡、ハローワーク酒田が主催し毎年開いており、今回は「福祉の仕事面談会」を初めて同時開催した。このうち17日の鶴岡会場は東京第一ホテル鶴岡で開かれ、福祉関係の15社を含め建設、製造、卸・小売、サービスなど計65社(求人数計397)が参加した。求職者142人が来場し、複数の企業ブースを回りながら担当者と面談し、説明を受けていた。
ハローワーク鶴岡によると、管内の求人倍率は昨年からほぼ毎月2・0倍を超えている。今年8月は2・19倍で前年比0・13ポイント上回り県内トップ。幅広い業種で恒常的な人手不足が生じている状況という。一方で、新規求人数に占める正社員の割合は45・5%で、県平均の45・8%を下回っている。ハローワーク鶴岡では「正規雇用の面談の機会を提供し、特に人材不足の傾向が顕著な福祉分野を含め、求人と求職のミスマッチの解消を図りたい」としている。