2018年(平成30年) 10月20日(土)付紙面より
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県立鶴岡南高校の2年生5人と、鶴岡駅前商店街振興組合が連携して、「菓子」をテーマにした駅前活性化イベント「鶴お菓子まつり」の開催に向けて準備を進めている。27日(土)、FOODEVERとマリカ広場での開催で、高校生によるお菓子コンテストや駅前クイズラリーなどの内容。生徒たちは「駅前を知るきっかけになれば」と話している。
文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定されている同校の「鶴南ゼミ」の一環で鶴岡駅前活性化と有効活用について研究する2年生5人と、同組合との共催事業として初開催するイベント。鶴岡市の食文化の一つである「菓子」をテーマとした集客イベントの開催で、駅前活性化のきっかけづくりとする狙い。
安野ななみさん(16)、佐藤ほのかさん(16)、佐藤亜美さん(16)、佐藤詠美さん(17)、豊原朋佳さん(17)の5人が、同組合の活性化事業部と共に4月から会議や、関係各所への企画のプレゼン、協力要請など準備を重ねてきた。活動を通じて高校生たちは、「知らなかった駅前の店を知ることができた」「駅前の活用が進んでいない現状を知り、問題意識を持つことができた」などと実感しているという。
当日は、市内の3高校計6チームが出場して地元食材を使った創作菓子を競う「鶴お菓子甲子園」(午後3時半から同5時)と、高校生以下を対象とした同商店街の逸品などが当たる駅前クイズラリー(午前10時半から午後3時)がメーン。このほか、鶴岡南高吹奏楽研究会のアンサンブルコンサート、参加自由の手形アート作り、地元保育施設に協力を呼び掛けて園児からお菓子をテーマに描いてもらった作品展や、高校写真部、美術部による展示など。
来場者らにアンケートを呼び掛けて有効活用のヒントを探り、来年以降の継続につなげたい考え。豊原さんは「ゼミ活動を通して気付いた鶴岡の良い点を、伝えられれば」、佐藤亜美さんは「初開催の今回を成功させて、将来的に駅前のにぎわいづくりに寄与できれば」、同組合理事の三浦亨活性化事業部長(58)は「高校生ならではの視点を生かし外部へのプレゼンなど熱心に取り組んでくれた。継続するイベントになれば」とそれぞれ話している。