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2018年(平成30年) 11月23日(金)付紙面より

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羽黒山大鳥居 立柱

 建て替え工事が行われている出羽三山神社(宮野直生宮司)の羽黒山大鳥居の立柱祭が22日、鶴岡市玉川の現地で行われ、羽黒山の表玄関に朱塗りの真新しいシンボルが建立した。

 羽黒山大鳥居は1929(昭和4)年に山形市の篤信家、吉岡鉄太郎氏が奉納し建立。90年ほどがたち、老朽化が進んでいたため、羽黒山頂の三神合祭殿再建200年記念事業の一環で建て替えが行われている。今年6月に解体工事を行い、基礎工事を経て今月15日から18日の夜間帯に大型クレーンを用いての組み立て建設工事が行われた。

 新たな大鳥居は手向地区寄りに5メートルほど移設。鋼板加工造り、親柱間が18メートル、道路から笠木(中央部分)の高さが22・5メートルで、建て替え前より一回り大きくなった。「月山 出羽 湯殿山神社」の社額の修復も行われた。総事業費約3億円。

 立柱祭には同神社役員や工事関係者らが参列。雨降りの中、曳綱の儀や槌打の儀などの神事を行い、参列者が通り初めした。宮野宮司は「長年の懸案だった大鳥居が、覚諄(かくじゅん)別当が合祭殿を再建してから200年の節目の年に建て替えができ、感慨はひとしお。多くの参拝者に見ていただきたく周辺を散策できるように整備し、来年度の竣工(しゅんこう)を目指したい」と話した。

真新しい羽黒山大鳥居が建立した(上)宮野宮司が槌打の儀を行い安泰を祈願
真新しい羽黒山大鳥居が建立した(上)宮野宮司が槌打の儀を行い安泰を祈願


2018年(平成30年) 11月23日(金)付紙面より

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北前船寄港地の地酒楽しめる「居酒屋」来月オープンへ

 観光ガイド企業「東北プライド」(酒田市)の代表を務める東北公益文科大4年、山崎侑斗さん(21)=秋田県能代市出身=が来月、同市中町三丁目の酒田柳小路屋台村「北前横丁」内に、江戸期から明治期にかけ遠隔地交易の主役だった「北前船」寄港地の地酒が楽しめる居酒屋「酒処KITAMAE」をオープンさせる。市民の郷土愛醸成の場にしたい考えで、山崎さんは「酒田には素晴らしい魅力が多くある。来店客らに広くPRしたい」と意気込んでいる。

 47都道府県全てを旅行した経験を持つ山崎さんは2015年の公益大入学と同時に、学生による観光ボランティア団体「酒田おもてなし隊」に入隊。JR東日本「駅からハイキング」を企画・運営するなどし市内の名所・旧跡に関する知識を深めてきた。これまで培ってきた知識を生かし16年12月、酒田の良さを多くの人に伝えようと、主として観光客や転入者を対象に市内をガイドする「東北プライド」を設立。昨年9月に国内旅行業務取扱管理者資格を取得した。

 「活動を行っている中で『地域の魅力が何もない』と話す住民が多いのが気になった。郷土愛があるにもかかわらず、それをうまく発信できていないと感じた」(山崎さん)と今回、地元住民の郷土愛を醸成し、住民と観光客が交流できる場を提供したいと出店を決意した。

 酒田市などによる「北前船寄港地・船主集落」が昨年、日本遺産認定を受けたことからKITAMAEでは、主として東北・北陸地域の北前船寄港地で醸造された地酒15種程度と、それに合う料理を提供。店主の山崎さんが「ガイド」となって来店客に対して酒田、庄内、山形の魅力を広く紹介する方針。現在、プロの調理人から手ほどきを受けるなど料理の味に磨きを掛けている。

 並行して今月中旬から店舗改装作業に入り、同18日には公益大職員や友人の協力を受けながら地酒のラベルを壁に貼り付けるなど店内装飾。同24日(土)までには発注していたテーブルなども届く予定で、山崎さんは「まずは地域の人たちが地元の良さに気付く場所にしたい」と話した。

 営業時間は午後5時半―午前0時で火曜定休。同28日(水)にプレオープンし、北前横丁第2期グランドオープンの来月1日(土)に合わせて本格開店する。問い合わせなどは山崎さん=電090(7328)5583=へ。

店舗内の装飾を行う山崎さん(右)。左は友人の畠山拓也さん=18日午後
店舗内の装飾を行う山崎さん(右)。左は友人の畠山拓也さん=18日午後



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