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2018年(平成30年) 12月4日(火)付け紙面より

「内水面文化」活性化のために 私設博物館「出羽の里 未来遺産館」開設

 県内全域の河川で魚類の生息分布を調べているNPO法人「鶴岡淡水魚 夢童(ゆめわらべ)の会」代表理事の岡部夏雄さん(76)が30日、鶴岡市砂田町の自宅に併設する元鉄工所工場に私設博物館「出羽の里 未来遺産館」を開設。岡部さんが20年以上かけて採取してきた90種類余の淡水魚の標本や、赤川でのサクラマス採取に用いていた漁具などを展示している。岡部さんは「内水面の文化に興味を持ってもらえれば。川に親しみ、豊かな川の再生を訴える後継者が出てほしい」と話した。

 岡部さんは子どものころから赤川で“ざっこしめ”に親しみ、個人で鉄工所を経営するようになってから赤川漁業協同組合員としてサクラマスやアユ、カジカなどを捕ってきた。1986年度から断続的に県のサクラマス捕獲調査に従事。94年に旧藤島町で水路工事に伴うヤリタナゴの保護活動に参加したのを機に淡水魚全般の生息分布調査に目覚め、以来、県内全域の内水面漁協組合員となり、調べ続けている。

 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種になっているウケクチウグイやギバチなど希少種を見つけたり、サクラマスの産卵場所も特定。堰堤(えんてい)などによる河川の分断やコンクリート護岸などで魚類が減った実態を明らかにし、魚道設置を働き掛け実現させるなど、川の再生を推進。「消える魚の生息環境」「山形県(おらだ)の森川海(いさん) 郷土に生息する淡水魚たち」などを自費出版し、県内の全小・中学校に寄贈するなど、教育にも尽力している。

 20年以上にわたり採捕してきた魚類の瓶詰め標本約3000本は昨夏、神奈川県小田原市の県立生命の星・地球博物館に譲渡した。

 病気などを機に鉄工所を今年9月で閉じ、長年の夢だった私設博物館を開設。「出羽の里 未来遺産館」は前加茂水族館館長の村上龍男さんに命名してもらった。

 広さ約60平方メートルの館内の展示テーマは「森川海」。県内と秋田県に生息するトミヨ属の雄物型や鮭川村で採取したウケクチウグイなど淡水魚の瓶詰め標本約350本をはじめ、サクラマスやアメマスの剥製、タガメやゲンゴロウ、川ガニ、チョウなどの標本、ドブガイやカラスガイなどの貝殻、岡部さんが愛用してきた投網や巻き網の漁具やサクラマスのふ化の様子を伝える写真パネルなどを展示した。

 岡部さんは「子どもたちなど多くの人に見てもらい、内水面の文化の活性化につながってほしい」と語った。

 未来遺産館の開館時間は午前10時から午後5時。入場無料。連絡があれば時間外でも対応可能という。問い合わせは岡部さん=電0235(23)1185=へ。

自宅に併設の元鉄工所工場に開設した「未来遺産館」と岡部さん
自宅に併設の元鉄工所工場に開設した「未来遺産館」と岡部さん



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